本栖公家行列

5月17日

江戸時代に、徳川家康から命を受け、本栖関所で国境の警備に当たっていた渡辺囚獄佑(わたなべひとやのすけ)が、若者の士気を鼓舞するために始めたと伝えられている300年以上続く伝統行事である「本栖公家行列」は、毎年5月17日に執り行われます。

富士河口湖町の無形民俗文化財にも登録されました。

戦国時代の本栖に「中道往還」という甲斐国(山梨県)と駿河国(静岡県)を結ぶ街道が通っており、その国境がある重要な場所(関所)でした。

山梨県の名物の1つである「鮑の煮貝」は駿河湾で獲れた鮑を加工し、醤油漬けにして木の樽に入れ、馬の背に乗せて中道往還を通り、甲斐に運んだところ、馬の体温と振動によって醤油が程良く染み込んで、甲府に着く頃にはちょうど良い味に仕上がったという伝承があります。

足元に脚半を巻き、わら草履を履いた奴(やっこ)たちが、「アーサーテーサー アーヨーヤーナ」の掛け声とともに槍を小気味よく操り、大名や大名の傍らで仕える近侍(きんじ)、行列の先導をつとめる徒歩(かち)などそれぞれの役に扮した住民が練り歩きます。

歴史に培われたここ本栖湖ならではの、晴れやかなお祭りです。

祭りの準備と伝統

祭りの準備は、「男衆だけでおこなう」というのも伝統が引き継がれており、夜に公民館に集まり、お花の準備しながら、練習もおこなっております。

また、祭りの前日、若い衆は、身を清めるため「山神社」に泊まり、祭りに備えるという伝統も引き継がれております。

行列の先頭の飾りの上にある花飾りは「お守り」として配られており、その際、ティッシュに賽銭を包み神輿に投げ込むという慣わしもあります。見物にいらして頂いた際は、是非、お手にとってみてください。

そして、平成29年5月17日に執り行われる「本栖公家行列」は、神輿、装束を約100年ぶり?に一新させて頂きましたので住民一同、気合いが入っております!!!

本栖公家行列の新たな歴史の幕開けを多くの方にご覧頂ければと思っております。

平成29年度 本栖公家行列 開催のご案内

開催日時:平成29年5月17日(水) 10:15頃〜14:30頃
10:15 お披露目式(山神社境内前)
10:30 神事
11:00 山神社 宮出し
12:00 休憩
13:00 出発
14:30 山神社 宮入り
場所:山神社(富士河口湖町本栖381)
山神社を出発し、国道沿いを練り歩きます。
アクセス
お車の場合は、本栖湖観光協会前の県営駐車場にお止めください。
公共交通機関(バス)をご利用のお客様はこちらのアクセスページをご覧ください。

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